ダメ元で
真冬の空に
息をひそめ
いつかは咲くよ
梅花(メイカ)のつぼみ
「ダメ元」。どこか消極的に聞こえる言葉かもしれません。
「どうせ無理だろうけれど、試すだけ試してみよう」。
けれど今、この言葉の中にこそ、前に進むための大きな力があると感じています。
それは、厳しい寒さの中でも、静かに春を待ちながらつぼみをふくらませる梅花(M.A.Y's メイカ)のような心に似ています。
挑戦はいつも穏やかで優しいものとは限りません。
むしろ真冬の空のように冷たく、孤独を感じることの方が多いものです。
そんなとき、「ダメ元でやってみる」と決める一歩は、とても静かで、それでいて揺るぎない強さを宿しています。
「うまくいかないかもしれない」という思いを抱えながらも、何もしない後悔だけは残したくない。その気持ちが、私にとっての「ダメ元」です。
私が自分のマーケティングスタジオを立ち上げたときも、保証は何ひとつありませんでした。「本当にうまくいくのだろうか」と不安に押される日が何度もありました。
それでも、ダメ元で一歩を踏み出したことで、今、多くの方と新しい挑戦を重ねています。
シンガーとして活動を始めたときも同じです。カフェやレストランに自分で足を運び、「歌わせていただけませんか」とお願いするのは、思っていた以上に勇気がいることでした。それでも声をかけてみると、「ぜひ来てほしい」と言ってくださる方がいて、少しずつ道が開けていきました。
そのときの心境は、真冬の空を見上げながら、まだ固いつぼみの梅花が静かに春を待っているような気持ちに近いものでした。今はまだ咲かなくても、きっといつか花開くと信じられる心です。
近年、企業やチームの中でも「失敗を恐れない文化」を育てようという動きが広がっています。
ダメ元で新しいプロジェクトに挑戦する。
ダメ元で海外へ一歩踏み出す。
ダメ元で、胸にしまっていた思いを言葉にする。
そうした行動が、思いがけない価値を生むことも少なくありません。完璧を求めすぎず、まず行動してみること。それが、寒い季節の中でも芽を育てる力になるのだと思います。
もし今、迷っていることがあるなら、どうか「ダメ元」で踏み出してみてください。
その一歩はすぐに結果をくれないかもしれません。
それでも、凍てつく空の下で息をひそめ、やがて咲く梅花(メイカ)のように、挑戦した時間は必ず未来を支えてくれます。
私もこれから何度でも、ダメ元で挑戦を続けていこうと思います。
ブランド作り・イン・イングリッシュ・アルファベット「D」= Distraction
Distraction(ディストラクション)は「気をそらすこと」を意味します。
一見するとネガティブに捉えられがちですが、ブランドやマーケティングにおいては、むしろ大切な役割を果たす要素です。
✔️ ふとスクロールを止めてしまう一瞬のインパクト
✔️ 完璧ではないからこそ心に残る言葉
✔️ そっと胸に引っかかる小さな物語
Distractionは、人の意識をやわらかく動かし、その先に共感や記憶を残すきっかけになります。